ブブ美エクスペリエンス

ブブ美が体験したことや気になって調べたこと、実際に試した結果(人体実験)を発表しているブログ。ネットで見つけたレシピを作った感想なども書いてます。

【元町の地下街】ブブ美はHopeにいる

私は神戸市で働いているのですが、この地を、特に元町は自分の庭だと思っていたんですよね。
気になるお店は脚を運んで開拓するから、例えば「うどんが食べたい」なんて言われたら美味しいお店やその場から近いお店を挙げることが出来るようになりました。小籠包なんて5件は美味しいお店を紹介できる。

お洒落で綺麗な場所も存じてますが、薄暗いディープな場所も知っています。正直、そっちの方が性に合っている。
まあ、女の子とご飯に行くのはお洒落で綺麗な方が喜ばれるからチェックしているのですけどね。

町の両面を知っていると自負をしていました。
そんな事を考えているから、元町を歩く時、特に夕方、飲み屋さんが動き始める時間には「探偵はBarにいる」のモノローグをアレンジして脳内再生させてます。
あの、かっこいいテーマソングと共に。


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人口150万。 北に六甲山系、南に神戸港を有する神戸・元町。お洒落で洗練された街。私はこの街のプライベート・アイ。ーそう、探偵だ。


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私かっこいい。
これは大泉洋も裸足で逃げ出すかっこよさ。
「ーそう、探偵だ」って間を空けるところなんてハードボイルドの極みです。
ショーケン松田優作コブラ大泉洋、そして泥沼ブブ美。名を連ねても問題ないですね。



そんなハードボイルドな私の仕事は、探偵ではなく、電車やバスを駆使しての外回りです。4月の半ばに職種が変わるので、現場から離れるのですがそれまでは足を使っての移動が殆ど。なので町開拓も捗っています。


ここから地元のローカルな話になるので、地図と神戸市の交通について先に説明します。

神戸市の中心部は大体三等分できまして、東から順に「三宮」「元町」「神戸」で構成されています。


新幹線と神戸空港の連絡駅となっていて神戸市の中心部って顔をしている「三宮」

清楚の極み、可愛さと演技力が兼ね備えた女優界の天使、芳根京子ちゃん。
芳根京子ちゃんほんとかわいいですよね。名前からして優雅。
「芳根」ですよ。芳しいに根っこの根。
良い香りのする根に、京子というお名前。名前までかわいい。


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「失礼します」
良く通る涼しげな声が聞こえて顔をあげる。此処、職員室に来るのは自分宛で無い生徒が殆どだと分かっていても、声が聞こえたら顔をあげて声の主を確認をするのが癖になってしまっている。
目当ての教員の元になんら障害なく向かえる生徒もいれば、訪問先の教師の机が見付からず、オロオロする者、不在の教員の行先を確認しようとする者など様々な生徒がいるからそういった生徒の対応をするためだ。

先ほどの声の主は見知った顔で、私の顔を見ると、笑顔になり私の元に向かってきた。お目当ては私だ。
午前中に授業を行ったクラスの生徒で、授業終わりに回収予定だったプリントを持ってきてくれたのだろう。

「ありがとう。ごめんね、ここまで持ってきてもらって」
「いいえ、私たちが提出期限を延ばして欲しいって言ったのですから」

そう言って差し出されたプリントを受け取る。紙の束に触れると大体の生徒が提出している事が、紙の厚さでわかった。
教師になって数年だが、触れた紙の束がおおよそ何枚ぐらいあるのか判るようになってきた。
ベテランになると、無作為に取った紙の枚数がきっちり10枚、というようなマジシャンのような技を持つ教員もいる。上には上がいるものだ。

一番上に置かれたプリントの指名を見て、目の前にいる名前の主に語りかける。

「芳根、京子、さん」
「はい?」
突然名前を呼ばれて驚いたようで、名前の主は目を丸くして私を見ている。
その瞳を見て、私は昔、動物園で見たリスを思い出した。
その愛らしさに思わず頬に触れそうになるが、充満するコーヒーの匂いが、此処は職員室で複数の教員の目があることを忘れさせない。
今は席を外しているが、石原先生も直に戻ってくるだろう。日直の仕事を遂行してくれただけのはずが、あらぬ疑いをかけられかねない。

「良い名前ね。すごく素敵な名前よ、芳根さん」
「そんな…ありがとうございます」
「【京】という文字にはね、"人が集まる場所"という意味があるの。"ミヤコ"って人が集まる場所デショ?」

私の問いかけに「あ、ほんとだ!」と頷く彼女。そんな彼女の様子についつい"悪癖"のスイッチが入ってしまう。

「それとね、【子】という字。これには"はじまり"を表す感じの"一"と"終わり"を表す"了"という二字が含まれてるの。【京】と【子】この2つを合わせると"産まれてから死ぬまで人に囲まれた人生を送る"という意味になるの」

知らなかった、と呟く彼女。
彼女の瞳がキラキラと輝きを増して私を見つめるものだから思わず彼女の頬に触れてしまう。
彼女の暖かい頬と、彼女より少し温度の低い私の手の熱が溶け合うのが心地良い。

「名前を付けたのはご両親?素敵なプレゼントね。芳根さん」
「…京子って呼んでください」
「それじゃあ、"京子さん"」
「はい…」

彼女の熱と混ざりあった私の手は、最早彼女の熱を下げる機能はない。
そのまま彼女のしなやかな髪に触れようと腕を伸ばした瞬間、背中に衝撃を受けた。

「痛ぇ…」
「セクハラよ。セクハラ。…芳根さん、もうすぐ休み時間終わるよ?」

さとみ先生の言葉に慌てて「失礼しました」と職員室を退出してしまった。

「あー…京子ちゃん、行っちゃった…」
「ホント、いい加減にしなさいよ」
「えー、なにー、嫉妬してるの?」

緩む口許を諌めずに、さとみ先生の顔を覗き込むとすぐさま脛に一撃を食らう。

「痛いっ~!…素直じゃないねぇ」

私の呟きを無視してさとみ先生はテストの採点を始めた。
仕事の邪魔をしてはいけないので、私も先ほど京子ちゃんが持ってきてくれたプリントのチェックにとりかかる。

「でさ、私にはなんか無いの?」
「何が?」
「名前の意味みたいなの」
「さとみ先生、名前ひらがなじゃん」

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いや~、芳根さん可愛い!
そんな可愛い芳根京子さんが主演の2016年下半期朝ドラ「べっぴんさん」の舞台になったのが「元町」なんですよね。

そして、神戸と言われると海とそのそばに聳え立つ真っ赤なポートタワーの風景が有名ですが、これがあるのが「神戸」。

私は専ら元町や神戸で遊んでいるので、特に元町から神戸を繋ぐ、元町商店街の付近なんて庭だと思ってたんです。


そんな先日、仕事で阪神西元町駅で降りました。
運動のため会社の経費も気にすることが出来る優良社員なので西元町まで歩くか、JRの定期は所有しているので、JR神戸駅で降りて、西元町まで歩くのがいつものパターンでした。

この商店街のルートが私のお決まりルート。


この日は遅い時間であったのと、午前中も外回りを頑張っていたので、少し疲れていたため、阪神電車に乗りました。

そして、西元町駅で降りた時、怪しげな光が目に入りました。
怪しげな光に誘われて近付くとこの入口が現れました。




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なんだここ。

位置から推測するに、いつも歩く商店街の真下を通っている様子。
インディ・ジョーンズで冒険の楽しさを学んだ私は探検せずにはいられません。
奥地へと足を踏入れることにしました。


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電気は着いていますが、人っこ一人いません。それによくよく考えれば、私は鞭を持っていません。メイクはスパルコ大佐風だけど。


そのまま少し歩くと行き止まり。しかし、良く見ると階段があって、上に行けそう。でも、階段の前に履き古したクロックスが置かれているんですよね。怖くて写真を撮れませんでした。
さて、ここを進む勇気は私にはありません。私のステータス、勇気の欄は「頼りになる」ですから。この階段を昇るには「豪傑」まで上げないと無理。
私の冒険も此処までか、と振り返ると右手に階段発見伝。ここから外に出られるかもしれない!と階段を駆け上がります。



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階段は真っ暗なのですが、人感センサーがついているみたいで、昇っていくたびに電気がパチパチついていきます。モーゼ気分。怖い。

あとね、さっきから階段の下の方から足音みたいなのが聞こえるんです。
もう、ここから出るっきゃない!ってことで走って階段を昇ります。
すると、シャッターが閉まっていて行き止まり。詰んだ。

振り返ったらペニーワイズみたいなのがいたらどうしよう。
私、ピエロダメなんですね。昔、ぬ~べ~の映画を観てからピエロを見ると脚の間に虹をかけちゃう病気になっちゃったんですよね。
しかし、とにかく此処から脱出しないといけないので、仕事中だし振り返って背後を確認。よかった、誰もいない。
急いで階段を駆け下ります。
こういう時、階段を降りた先に人が立ってて持ってた鉈を振り下ろされてゲームオーバーがセオリーなのですが、幸いな事に誰もいない。
そのまま走って来た道を引き返しました。まさに敗走!といった感じです。

とりあえず脱出し、外回りの合間に「西元町 地下街」で調べるとお店が一件ヒット。
6タウン食味街という名前らしいです。

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入口にあったこちらのお店。人気店のようですが、残念ながら私はお酒が呑めないので、またの機会に。


検索の最中、「元町駅」の地下にも有ることを知ります。


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あなた、有楽名店街っていうのね!!!


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http://yurakugai.com/
HPから溢れ出るノスタルジヰ
行かなきゃ!!!

という事で、ちょうど帰り道と被っているので寄ってみました。



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着登板みたい。
電光掲示板の文字が変わるのをしばらく眺めてから、いざ行かん!



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看板にテンションを上げていると、右手に理容室が。うーん、ノスタルジヰ!!


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この昭和感!!!何故だかあしたのジョーを思い出しました。
時間が夕方なので、開いているお店は無く、準備中のお店が数件見受けられました。
殆どのお店のドアに「会員制」のプレートが貼られていたため、私のようなひよっこにはまだ早いですね。

先ほどの6タウン食味街とは違い、こちらは通り抜け出来ました。

私は阪神元町駅の西改札側から歩いたので、東改札の方に出るのですが、今の時期、観光客で地上はごった返しているので、うまく使えば抜け道として使えそうです。


この辺りは庭としてドヤッていたのですが、知らない場所がまだあったなんて。
元町のプライベート・アイを名乗るのはまだまだ先になりそうです。