ブブ美エクスペリエンス

ブブ美が体験したことや気になって調べたこと、実際に試した結果(人体実験)を発表しているブログ。ネットで見つけたレシピを作った感想なども書いてます。

お店で食べられないものを作るのが再現レシピの醍醐味だと思うのですよ

夜食の美味しさは異常。

みなさんは深夜に何を食べるのが、美味しいと思いますか?

ポテチ?カップラーメン?ははは、夜食ビギナーですね。

今の時期なら絶対スイカ。今、法律で定めました。日本国憲法の104条辺りに書いています。ソースは民明書房

24時くらいに薄い三角形に切ったものを片手にベランダに出て、まばらにつくマンションの光を眺めながら、お食べになってくださいまし。キンキンに冷えているとなお良しでございます。

一口齧ると、ガチでとぶ、マジで美味しい、ハイ、名店の味グランプリ。

いや、味自体は家の中で食べるのと変わらないのですが、少し日中の暑さを残した街の空気に、冷えたスイカが丁度よくて美味しさもひとしおのように感じられます。

 

微かに感じるコンクリートの匂いを吸いながら、街頭に照らされた樹やところどころに点灯しているマンションの明かりを見ていると、自分だけが世界に残されているようになるのが堪らなく楽しくて寂しいのです。

そういえば、昔、父も夏になるとベランダでビールを呑んでいたな。書いていて思い出した。

 

私が夜食を食べる時は「よーし、今日は遅くまで起きちゃうぞ~」なんて腕まくりなのですが、夜食を食べると途端に血糖値爆上がりで眠たくなってしまい、そのまま寝てしまうこともしばしば。

しかし、翌朝後悔するんですね。

朝食はパン・お米、どちらも好きなのですが、どちらも一口食べた瞬間、しんどい。

美味しいとか、まずいとかではなくしんどい。

例えるならば、大して仲良くない人から飲み会に誘われた時のような、めんどくせぇ、しんどいというような感じ。

 

「なぜなぜなぁに」で生きているので調べてみますと、寝る前に食事を摂ると睡眠中も消化活動をすることになるので、体が十分休まらない、胃が休まらないとのこと。

食事は眠る3~4時間前までに済ませるのがよいらしい。ポケモンスリープに書いてありました。

 

なので、最近は深夜に食べることは控えていて、その代わりに食べるものの種類でヤンチャをしています。

ママのおっぱいをちゅぱちゅぱ吸っている乳くせぇ子供の頃は、家系ラーメンや一人焼肉に馳せ参じていたのですが、ブブ美は、もう立派な一人前の大人。最近は専ら、漫画に出てきたものを作って食べています。

ということで、今回は実際に作ってみたものを紹介していきたいと思います。

 

 

 

イタリアン・ビーフ  ― 鍋に弾丸を受けながら

 

鍋に弾丸を受けながら 1 (カドカワデジタルコミックス)

私の中でアツい漫画の一つです。

表紙を見て、「ハイハイ、美少女がちょっと下品に食事する漫画でしょ。」と思ったそこの君、私の話を一旦聞いてほしい。

この漫画は料理を見せたいのか、美少女を見せたいのかわからない漫画とは違い、食べながら、無駄によだれを垂らさないし、意味もなく顔を赤らめながら恍惚の表情を浮かべない。ただシンプルに文字で美味しさを表現してくれる。表情はほんの少しのスパイスだ。四の五の言わずにとっとと読め。読んでくれ。

私が心を掴まれたのが「治安の悪い場所の料理は美味い」「日本みたいな安全な場所は 70点から90点のものがどこでも食べられるが、危険なエリアの料理は20点が5万点」という魅惑的なセリフ。タトゥーとして耳の後ろに彫りたい。

 

自分が作る料理以外、大抵のものは美味しいと食す私ですが、5万点の食事なんてそれこそ人生観が変わってしまいそう。

味の想像はつかないですが、その未知の食べ物を口に入れて、咀嚼した瞬間に、きっと首の後ろを伝って、ビリビリと電気信号が駆け巡るのだろう。

想像しただけで、ゾクゾクするのですが、この漫画に出てくる料理はおいそれと簡単に手に入れることが出来ないものばかり。

例えば、アマゾナスの緑色のオレンジでつくるカクテルのような100%オレンジジュースや『カードミステリー』の「プルプルソーダ」を彷彿させる中東の砂糖菓子・ハルヴァなど日本では到底手に入れることが出来ない。

 

そんな中で、なんとか再現できそうなのがこの「イタリアン・ビーフ」です。

イタリアン・ビーフの説明は漫画に詳しく記載されているので、私がどんなに高説を垂れようとも、それは所詮、漫画の焼き直しですので、ここでは割愛します。いいからとにかく漫画を読んでくれ!!!!因みに2話目だ!!読めるだろ、読め!!!

 

真似っこするのにあたり、分量の記載が漫画内になかったので、私の感覚でいきました。私を信じて愛せるのは私だけ。自分を愛せるような自分を作りなさい。

「イタリアン・ビーフ」で調べると、様々なレシピがヒットするのですが、今回は「鍋に弾丸を受けながら」に出てきたイタリアン・ビーフを食べたい、に重きを置いていますので、材料は漫画の記載にあるものしか使用しておりません。

 

材料

・パン(フランスパン等の硬いパン)

・牛肉(しゃぶしゃぶ用)

・塩コショウ ☆

・パプリカパウダー ☆

オレガノ

・ガーリックパウダー ☆

・ビネガー(私はバルサミコ酢を使いました)

・醤油(隠し味)

・イタリア人のような美食への探求心

・シカゴ生まれのような豪快な思い切りの良さ

 

まずはパンを切ってトーストします。焼いてできる限りの水分を飛ばしておきます。でも、焦がしてはだめ。難しいね。

過去にコッペパンで作ったこともあるのですが、スープをあまり吸わなかったので、絶対にフランスパンが良いです。漫画もフランスパンを推奨しています。

最後に鍋にボトンとヤクザがコンクリ詰めにして海に沈めるように、パンもスープに沈めますので、鍋に入る大きさにカットしておいてください。

先端を後ろをカットしておくと、鍋に沈めた時にスープが吸いやすくなります。

背中に切り込みを入れておいてください。そこが肉の着地点です。

 

お肉をミルフィーユのように重ねていきます。

スパイスと牛肉を交互に重ねてサンドイッチを作るような感じで、間を挟むように☆のスパイス類を振りかけていきます。

味付けはこの後に使う、ビネガーと隠し味の醤油を除いて、このスパイス類のみなので、イタリア人のような美食への探求心を持って薄味でもなくば、かけ過ぎで肉の味を殺さないような量に注意しながら振りかけてください。

私は、オレガノをかけると肉の野性味が増して美味しく感じるので、オレガノたっぷりで作っています。

 

 

重ねたまま、油も何も敷いていない鍋に入れて、弱火でビネガー少し、醤油をひと垂らしながら焼いてください。

肉から出る蒸気でさえも一滴たりとも逃さない、すべて食い尽くしてやると強欲な気持ちでお肉を焼いてください。私もあなたも、お肉の前では貪欲な一匹の獣です。

 

焦げ目がついたら、なべ底に薄く張るぐらいの水を入れて蓋をして極弱火に。

中まで火が通ってなくて大丈夫です。というか、この工程では寧ろ火を通してはならんのです。

写真よりもう少し水を減らした方が、さらに美味しくなると思います。

メインディッシュのスープを作るため、如何にお肉にダメージを与えずに肉汁を出すかという感じです。絶対に沸騰させてはいけません。

 

先ほど入れた水が濁り、お肉の油が浮かんできたら、ミルフィーユを崩壊させてしゃぶしゃぶのように、お肉を鍋の中で泳がせてください。ここでお肉に火を通します。

 

お肉に全体に火が通ったら火を消して、先ほどトーストしておいたパンにお肉を挟んでいきます。

 

もう、パンッパンのぎっちぎちに。これでもかというぐらいに。

途中、正気に返って「うわ…」と声を漏らしたのですが、正気に往復ビンタを噛まして追い払いました。悪魔よ、降りてこい。私はここにいるぞ。

今の私はシカゴ生まれなので、何事も豪快にだぜ、ブラザー!

 

そして、お肉を挟んだパンを鍋へダイブ!!!

できるだけパンにスープを吸わせてください。

お肉が零れてていますが、最後に挟みなおせばいいんです。

 

兎に角最優先は、パンにスープを染み込ませること。その為には、多少の悪に手を染めてもいとわないです。

ということで、スプーンでスープを掬って、パンに掛けてあげてください。これは沐浴です。チクショウ、お母さんに沐浴のやり方習っておけばよかった。

 

パン全体がスープでベショベショになったらOK。

零れたお肉を挟みなおして、お皿にのせてください。

 

完成

 

 

一口食べると目が覚める。衝撃がすごいのです。

眠っているときに、誤って照明のリモコンをONにしたときにガツンと脳にくるダメージのような感じ。スープ!!肉!!うまし!!!

 

実は作っている最中、味見でお肉を食べてみたのですが、そこまで美味しく感じられなくて、「これは失敗しちゃったかなー」なんて考えていましたが、スープに浸した完成形を食べるとと最高!!!なにこれ、星100万個。マチャアキも全裸でヒップホップを踊るレベル。

 

語彙力が無いのが悔しいほど、美味しいのです。

 

何度か作って気付いたことは、このサンドイッチのメインは肉だけでなくスープ、と肉の二つであるということ。

肉だけでは成立しないのです。かといってスープだけでは物足りない。

イタリアン・ビーフは素材の美味しさを余すことなく食べる料理だと思いました。

 

今回作ったイタリアン・ビーフ以外にも、この漫画には食べてみたい食べ物がたくさんあります。

 

私が食べてみたいものは、ぶっちぎりで「ひくほど体にイイ」はちみつです。

漫画の中では、正体が開かされていないのですが、色々調べてみると、有識者の方が、恐らくこれであるだろう、と記載しているのですが、日本で買えそうにない。

それが含まれているサプリもあるようなのですが、私ァ、混ぜモンなしのが食べてェんだ。

 

紹介されている料理も美味しそうなのですが、私はこの漫画の表現方法が上手い!と思ています。漫画プレゼンタイムです。

ここからは料理と関係なくなるのですが。。。

この漫画にはとある理由により画面には美少女しか出てきません。「基本的にノンフィクション」、と明言され、登場する人物、土地、料理も実在すると記載されています。

男性も美少女化しているのですが、その理由が今までにないので、ぜひ読んで確かめてほしい。

というか、サイトで一部無料公開されているのと、ボイスコミック化されているので見てほしい。

とにかく、全ての人類が美少女化されているので、治安の悪いところにいるガラの悪い男たちも全員,まんがタイムきららに出てくるような可愛らしい女の子。

そのおかげで、食事シーンを読んでいるときも、「美味しそうだけど、でもここって治安悪いんだよなぁ」なんてネガティブな思考のノイズが無くなり、純粋に食事の美味しさを想像できる。簡単に行けない危険地域だけど。

その食事シーンも全く下品じゃなく、言葉と表情で料理の美味しさを伝えようとする気概が大好きなのです。

 

 

 

 

 

この記事の校正をしているのは、夜中なんですよね。。ああ、悪魔が私に囁いてくる。

「深夜に食べるイタリアン・ビーフは飛ぶぞ」と。ああ、悪魔よ立ち去れ。