ブブ美エクスペリエンス

ブブ美が体験したことや気になって調べたこと、実際に試した結果(人体実験)を発表しているブログ。ネットで見つけたレシピを作った感想なども書いてます。

お年寄りと子どもってなんで面白いん?

皆さんは全裸で階段を上ったことはありますか?

私は週一回のペースで上っています。

 

家の近所にはいくつか銭湯が残っていまして。スーパーの方ではなく大門未知子がオペ終わりに行ったり、内海が外回りをサボって行くような昔ながらの銭湯。

 

商業地と住宅がひしめき合っている賑やかな土地柄ゆえに、少ない土地で十分なスペースを確保するためか、1階が脱衣場で2階にお風呂という作りの銭湯が多いのです。

私がひいきにしている所もこのようなつくりとなっています。

なので、全裸で階段を上るという状態が発生する。

通って1年ほど経ちましたが、未だに全裸階段はどことなく恥ずかしいです。

まあ、帰りにはMステの登場や宝塚のように颯爽と全裸で降りています。きっとお湯と一緒に羞恥心も流れてしまっているのでしょう。

  

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 私と贔屓の銭湯との出会いは突然でした。

引っ越しをしてしばらくの間、近所の事を知っておこうと仕事の帰り道は遠回りをするのが日課で、その日も通ったことのない道を選んで自宅を目指していました。

少し勾配のある坂を登っていると突然目に入ってきたのは『ゆ』と書かれた看板。

急いで入口まで行くと暖簾がかけられ、前には営業時間が書かれたブラックボードが置かれていました。急いで家に帰ってシャンプーとリンス、ボディソープとタオルを持ってまた銭湯にとんぼ返り。

 

木札の鍵の靴箱で限界突破しそうなテンションを抑えつつ、小銭を落としそうになりながら券売機で入湯チケットを購入し、愛想という言葉は母親の胎内に残してきたようなおじさんにそれを渡して暖簾をくぐる。 

脱衣場に入って少し驚いたのが石鹸の匂いがしないこと。

実家近所のスーパー銭湯や昔、友人たちと行った城崎温泉、これまで行ったお風呂屋さんは暖簾をくぐると暴力のように石鹸の匂いに包まれるのですが、ここにはそれはありません。

鼻腔のくすぐるのは湿気で、ほんの仄かに石鹸の匂いはするのですが、どちらかと言うと無臭に近い。

これはあくまで私の推測ですが、備え付けのシャンプーや石鹸がなく、各々が持ち込んだものを使用するからではないかと思います。

一口に石鹸の匂いと言っても、フローラルなものやミルクの香りなど様々。

匂いが束になってかかってこないので、暴力のように石鹸の香りが漂っていないのかと。

 

軽い引き戸を開けて階段を上った先の洗い場で、おばあちゃんが床に直座りでストレッチをしているのを見て、ここに通おうと決心しました。

しょっぱなから熱いパンチラインかましてくる銭湯。ウーブに出会った時の悟空ってこんな気持ちだったんだろうな。

 



 

 

こうして始まった銭湯通いですが、私が湯浴みのほかに目当てにしているものがあります。

会話です。

ご婦人、特に眉雪のご婦人というのは初対面の方に臆することなく話しかけますが、それがお互い全裸であっても同じ。

住んでいる場所どころか名前も知らない人間と裸で話すというのは、文章にすると異常ですが、それは銭湯では日常茶飯時。

私もよく話しかけられるので、楽しくおしゃべりをします。

しかし他人の会話を聞くのが一番楽しい。

 

 ひと風呂浴びて、脱衣室で帰り支度をしていると、私の横でおばあちゃま二人が入浴の準備をしながら、家の鍵が見当たらないという会話をしていました。

「どこかに落としてきたんとちゃう」「いや、そもそも鍵をかけた覚えがないねん」

家に戻ろう!!お家返って居直り強盗とエンカウントとか洒落にならないからすぐに戻ろう!と内心ツッコミと心配をしましたが、ご婦人お二人はせっせと引き戸を開けて浴場に向かっていきました。

年齢を重ねると鍵が見当たらないごときで動じなくなるのか。

その後、特にそれらしきニュースも見かけなかったので、あのおばあちゃんは無事にお家に帰ることが出来たと思います。

後日、元気そうなおばあちゃんを銭湯で見かけたしね。

 

別の日、これも入浴を終えて身体を拭いている時のこと。

突然、「おねえちゃんエエ身体しとるなあ!!」と、とても女湯での言葉とは思えない感想が聞こえました。

おっさんが紛れこんだか?

年齢層がかなり高いこの場で、不審者と戦えるのは私しかいない。文系だし、握力赤ちゃんやけど、ジャッキー・チェンの映画見まくっているから足止めくらいはできるやろう。その間に他の人に助けを呼んでもらえばいいと覚悟を決めて声のする方をみると、おばあちゃんが、女の子に向かって話しかけたようで、「いや、おばあちゃん、それセクハラやからな。女同士でもそれはアカンよ」とあまりに酷いようなら止めようと気持ちを切り替えました。

まあ、私のお節介は必要なく、女の子も「柔道をしているので…」と羞恥というより褒められたことを恥ずかしがるように答えて、「柔道か!練習大変やろー」とほのぼの空間に変わったので、入浴後の暖かい余韻を楽しむことができました。

本当に申し訳なのですが、おばあちゃんが感激するほどの良い身体が気になったので帰り際に、チラッと彼女の姿を拝見させて貰ったのですが、確かに引き締まったかっこいい身体をしていました。

私も彼女のようになりたくてハム太郎の歌を歌いながらランニングに励んでいます。

 

贔屓の銭湯は男湯と壁で区切られているのですが、壁と天井の間に隙間があるので男湯の音も聞こえるのですが、男子小学生の会話も面白い。

「俺の日輪刀ふにゃふにゃやから伸びんねん!!」

ごめんね、本当に私の心が汚れているからそう思ってしまったかも知れないのだけど、もしかして君、自分のゾウさんのこと日輪刀って呼んでる?

 

いやあ、鬼滅の刃って本当に流行っているのですねえ…。

 

 

さて、お風呂屋さんに通って最近気付いた悔しいことがあります。

銭湯、スーパー銭湯ではなくいわゆる昔ながらのお風呂屋さんは物価統制例に基づいて都道府県ごとに料金が定められており、私の住む兵庫県は大人450円。

ちなみに東京だと470円。一番高いところだと岩手県の480円で、安いのは長崎県と宮崎県の350円。(2020年12月28日時点 参考:全国浴場組合)

週一回ちょっとした贅沢を500円以下で味わえるので特に気にしたことはありませんでしたが、券売機の中段に「回数券4200円」の文字につい先日気づきました。

調べると10回分の回数券らしく、これを使うほうが断然得。

早速、4200円を券売機に入れて回数券のボタンを押して出てきたチケットを持って受付に行くと、受付のおじさんはすでに束になった回数券を準備してくれていました。

ようやく気付いたか、と言わんばかりの表情で「一枚抜いて、9枚ね」と輪ゴムで束ねられた厚紙を渡してきた。それを受け取って、次回から財布を持ってなくてもこの券一枚をポケットに入れておけば入浴を楽しめるのかと、便利さに心が弾みました。

次に入浴した際にこの券を渡すとおじさんは「よく来たな」と言わんばかりの表情で「まいど」と券を受け取ってくれた。まるでこの回数券が常連の証のようである。

 

来年はこの回数券を何回買うことになるのか。

回数券と110円をポケットに入れて銭湯に向かうことにします。


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私もいつか常連のおばあちゃんたちのように臆することなく他人に話しかけることが出来るようになりたいな。

まずはあの柔道部のお嬢ちゃんを見付けたら、筋トレの方法をきいてみたい。

 

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